育ちがいいことをまざまざと見せ付けられる
食べ物に関して焦りを抑えることができない方なので人と食事に行くと
(しまった!)
と思うことが度々ある。
鍋は非常にそれがよく出ていて育ちのいい人は鍋から取り皿に取る時に数口分の量を取る。
言わば小さな鍋だ。
バランスよく具材を取り、小さな鍋を作り出しているのだ。(そしてそれを焦ることなく食べている。)
何とも気品のある所作であり惚れ惚れしてしまう。
一方僕は一口分だけを取り皿にとってすぐさま食べている。(普段の食事で添えている手と同じ感覚。)
小さな鍋を作る心の余裕は何処から来たのだろうか。
あの小さな鍋を見るたび育ちの良さを見せつけられているようで是非とも会得したいと思うのだが目の前の大きい鍋にテンションが上がってその瞬間で忘れている。
まいった。
美味しいからね。仕方ないか。